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自主研究

 ネオ・ニューフロンティアの考察

 33年前の当センター発足当時(平成元年)には、未開発の海洋、地下等にニューフロンティアを建設する構想が提案され、当センターでは、これまで建設ロボット、無人化施工、大深度地下トンネル施工技術などの開発に分野横断的かつ先進的に取り組んできた。
 しかし、発足以来30年以上が経過し、国内外を取り巻く環境は大きく変化し、社会資本整備に対するニーズはますます多様化、高度化してきている。今後の50年間には、情報通信網のより一層の高度化、自動運転の定着、ロボット化、AI化等が建設分野においても急速に展開することが予想され、これに対応した社会資本のあり方について検討していく必要がある。
 特に、近年SDGsへの対応が求められ、脱原発、脱炭素社会の形成にむけて、洋上風力発電を活用して海洋開発を進めることや、ソーラー発電や地熱発電を利用した未開発地を有効利用することや、都市部の大深度地下等のニューフロンティア空間を新たな水害防災施設、生産空間として利用することが求められてきている。また、月面基地建設構想が発表され、自動化、ロボット化による基地建設への期待も高まっている。
 これらの要請に対応するためには、あらゆる分野で開発される各種の高度技術を複合化させた先端建設技術の開発及び実装が不可欠である。その際には、特定の領域にとどまらず、学際的、業際的に各分野の技術者が密接に協力し、技術開発に取り組むことが必要である。
 そこで、当センターでは、発足当時のニューフロンティアに関する構想を現時点で再考察し、「今後50年後の社会を想定したネオ・ニューフロンティア構想」を立案し、先端技術の研究開発方針を提案することとした。