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ACTECの概要

 ごあいさつ


一般財団法人
先端建設技術センター
理事長 北橋 建治
 我が国の自然条件は大変厳しく、世界でも特異な災害列島と言わざるを得ません。この厳しい国土の上でこれまで、めざましい経済社会の発展を実現してまいりましたが、それを支えてきたのは社会資本の整備であり、またそれを支える建設技術の進展であったと言っても過言ではありません。
 先端的な建設技術の開発を進めていくためには、公共事業に関する発注者の技術のニーズを把握し、同時にそれぞれの企業が保有する技術を集約し、共同研究方式や委員会方式などを通じて産官学の英知を結集することが大切です。このような産官学の枠組みを超えた相互の連携を図っていくためには、中立・公平な立場で「つなぎ役」としての機能を担う組織が必要であり、このため産官学との協力の下、先端的な建設技術の調査研究、開発、普及を図ることによって、国土基盤整備を推進し、安全・安心で豊かな暮らしを実現することを目指して、平成元年に(財)先端建設技術センターが設立されました。
 以来、これまで四半世紀にわたって建設ロボットや無人化施工、大深度地下トンネル、プロジェクト・マネージメント、建設副産物リサイクルといった数多くの技術的課題に取り組んでまいりました。
 また、新技術の普及も大きな課題です。新技術は、現場で活用されてフィードバックすることにより技術がスパイラルアップし、より完成度が高まっていくものですが、残念ながら、技術開発と活用の間には「死の谷」と呼ばれる深い谷間が存在していると言われていて、なかなか現場への導入、活用が進んでいかないという現実があります。
 このため国土交通省では、公共事業において新技術活用を促進するため、NETIS という新技術情報提供システムを運営しています。当センターではこの制度創設以来、制度の改善、評価会議の運営等、NETISの運用に携わってまいりました。さらに、新技術の活用を一層促進する観点から、当センター独自の取り組みとしてNETISプラスという、動画や写真を用いたわかりやすい情報を付加し双方向のコミュニケーション機能を持った新技術情報データベースを構築し、技術開発のスパイラルアップを目指す取り組みを進めています。
 また、新技術の普及促進の一環として、在タイ日本国大使館の御協力を得て、2015年からバンコクでセミナーを開催し、日本の技術の海外展開の支援に取り組み、参加企業ならびにタイの皆様からもご好評をいただいています。セミナーを継続して実施していくことを通じて、日本の建設技術がタイならびに周辺諸国の建設業の高度化、質の高いインフラ整備に貢献できることを願っています。
 これらの研究成果は、毎年開催する「先端建設技術セミナー」や、当センターの広報誌『NETISプラス』などを通じて関係機関に幅広く紹介し、先端建設技術の普及に努めています。
 これからも安全・安心で豊かな暮らしを目指していくためには、国土に対する働きかけを継続していかなければなりません。今後予想される大規模自然災害にどう対応していくか、国土の強靭化ということが議論されています。また、老朽化した社会資本にどう対応していくかということも喫緊の課題です。効率的に構造物の劣化・損傷を点検・診断する技術、補修・更新を自動化する技術、CIMの導入等ICT技術を活用したマネージメントシステムの構築が求められています。このため、次世代の社会インフラ用ロボット開発や、災害調査、応急復旧に役立つ新技術の現場での検証、評価の業務に当センターも取り組んでいるところです。
 当センターは、平成25年4月より一般財団法人として新たなスタートを切りました。従前にもまして所期の目的を達成すべく、共同研究、自主研究の企画・運営や、次世代の新技術情報提供システムの構築などを通じて、建設技術の発展に積極的に取り組み、国民の皆さんの安全・安心で豊かな暮らしの実現に寄与してまいる所存です。
 今後とも引き続き、関係各位のご支援、ご協力をお願い申し上げます。