審査証明技術の紹介

 HSB工法

審査証明書

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ここに紹介する内容は、審査証明委員会で審査された「開発目標」に関する事項の他、この技術に関する理解を深めるために、当センターにおいて開発者からの提供資料、ヒヤリングに基づきとりまとめたものです。

【HSB工法】担当者

2803
株式会社ホクエツ
担当者:湊 信之
〒980-0022 宮城県仙台市青葉区五橋1丁目5-3
TEL:022(268)2311   FAX:022(268)2310

1.技術の概要

HSB工法は、コンクリート部材の接合部に「高弾性接着シーリング材」と呼ぶ専用のシーリング材を内面から充填することによって、地震動などの地盤変形も考慮した水密性を確保する工法です。本工法の対象は、代表的な例としてプレキャストコンクリート製のボックスカルバートと鉄筋コンクリート大型フリュームがありますが、この他にも設計上要求される接合部の変位が本工法により定めた変形量の範囲内であるコンクリート構造物に適用できます。下水道管路においては適切に目地形状を設計することにより、レベル1およびレベル2地震動に耐えられる接合部を形成できます。

2.技術の特徴

(1)目地形状と接合部の変位に対する水密性

本工法での目地部の深さは20mmを基本とし、目地幅は5mm以上30mm以下の範囲です。この目地形状で施工することにより、軸方向では目地幅と同量の変位、せん断方向変位では10mmの変位が生じても所定の水圧に対する水密性が確保されます。


これらの水密性は、目地幅と同一の軸方向変位または10mmのせん断方向変位を360回の繰り返し与えた後に、同変位を保持した条件で水圧を3分間作用させることによって確認しました。

(2)使用材料の特徴
  • ①高い強度と伸びを有する変成シリコーン系一成分形の高弾性シーリング材です。伸び性能は、H形試験体で500%以上、ダンベル状試験体で800%以上です。 (※初期の物性値です)
  • ②目地充填の前に、プライマーを塗布します。
  • ③「農業水利施設の補修・補強工事に関するマニュアル【開水路編】(案)」の目地補修工法の品質規格(耐候性、付着性、止水性、伸縮追従性、耐水性、形状安定性)に適合しています。
  • ④流水の成分を想定した酸、アルカリおよび塩類に対する耐久性を有しています。

技術の実施例

技術の実施例1

工事名 板橋雨水幹線工事
発注者 取手地区広域下水道組合
場 所 茨城県つくばみらい市
施工時期 平成25年3月
対象のプレキャスト部材 鉄筋コンクリート大型フリューム(内高1900×内幅2100×長さ2000)
作用水圧:最大0.019MPa
工事写真

技術の実施例2

工事名 みやぎ県北幹線道路(築館地区)(その2)
発注者 宮城県北部土木事務所
場 所 宮城県築館市
施工時期 平成28年1月
対象のプレキャスト部材 鉄筋コンクリートボックスカルバート(内高1500×内幅1500×長さ2000)
作用水圧:約0.02MPa
工事写真